みなさん、どうも。ブラピの等身大パネルの人、きのです。
ブラピの等身大パネルを作ったり、そのパネルが突然来訪した妹にバレそうになって大慌てしたり、元気いっぱいオタクライフを送っていたことは、以前にもブログでお話したことと思います。
あのブログがインターネットとかいう有象無象ヤバ海(やばうみ)の中を駆け巡り、様々な人の目に触れ「私も推しの等身大パネル作ってみよっかな!」とか「ブラピってチョイスが絶妙で面白すぎるわ」とか「妹タイソンののところで笑い死ぬかと思った」とか「クローゼットにブラピの等身大パネルを隠す人生…」とか「この人の書く文章、面白いな~」と、沢山の感情を生み出す様子を見て、私は「俺、またなんかやっちゃいました?」みたいな気持ちでいました。
そんなこんなで月日が経ち、ここで三年ぶりのブラピの新作映画が公開されることになった。
この映画「ブレット・トレイン」(2022年9月1日公開)は、伊坂幸太郎さん著作の「マリアビートル」を原作とした映画で、運のない気弱な主人公が仕事で乗った新幹線に、色々あって殺し屋が大集合して「私、これからどうなっちゃうの~!?」って感じの映画です。
原作は日本の小説、映画の中の舞台設定も日本、そして配給はSONY。この時点で、ブラピの来日もしくはそれに準ずる何かしらのイベントが開催されることは、ほぼ確定。
しかし、情報が公開された当時(まだ2020年だったかなぁ)はまだまだコロナウイルスに世界中が翻弄されていて、私もイベントあるかな!来日あるかな!なんて前向きになれる状態ではありませんでした。
それから三年、公開の延長だったり色々な問題はあったものの、ブレット・トレインは無事に日本公開が決定しました!始まる公式Twitter!はしゃぎだすソニピク公式Twitter!浮つき出すオタク!
そして!!
ブラピの来日が!!!!!決定!!!!!!!
え
あ
ああ・・・
いやだ・・・・・・・・・・(クソめんどくさオタク)
いや、嬉しい。嬉しいんだけど…嫌だ。この気持ち、分かりますか?
ブラピが日本に来ると言うことは、つまりレッドカーペットイベントとかが開催されるわけです。そこできっと、ブラピは抽選で当たったファンのみんなに、サインをしたりツーショを撮ったり、沢山ファンサをするわけです。
ブラピが、他のオタクにファンサをしているところが、見たくない・・・
オタク界隈ではよく聞かれる「同担拒否」そして「ガチ恋」。私は、ブラピに対してこれと同じ感情を抱いてしまっていたために、素直に来日決定を喜べなくなってしまっていたのです。
いや、ブラピのガチ恋同担拒否オタクって何?推してる相手の規模デカすぎて、そんな感情抱いてたら生きていけんやろ。
そういった、めんどくさオタクの愛憎渦巻く様々な感情がありながらも、それでもやっぱり大好きなブラピの久しぶりの来日はすごく、すごく嬉しい訳で…
私は、ブラピが来る!日本に来る!会えるかもしれない!やったー!と、ブレイクダンスばりに床を転げて喜びました。
レッドカーペットイベントの抽選にはとても苦労したものの、運良く参加券を手にすることが出来た私は、ここでようやく一段階目の「うわ、これマジなんだ…」の感情を覚えます。
なんか、正直「ブラピ来日しまっせ~~!!」みたいなこと言われて、それにめちゃくちゃ喜びはしたものの、その実感ってのは中々湧いては来ないわけです。
だから、公式から来る「〇月〇日の〇〇に来てください。」って通達文を見ても「へえ…マジでやるんだ?笑」ってスポーツマンガ強豪校エース腕組をかますぐらい、まだまだ現実味を帯びていない感じでした。
かなり現実味を帯びてきたな、と感じたのはまず、行きの新幹線の中でした。
京都駅行きの新幹線の切符を見ながら「あ~…本当に行くんだなぁ」と、ほのかに身体の奥がうずうずして、あったかくなる感じ。何か急ぎの用事があるわけでもないのに、やけに焦燥感を覚える。そんな感じでした。
Twitterには「東京駅にブラピいた!」「銀座で偶然ブラピ見た!」「京都駅にブラピ来たよ~!」という、マジの偶然で出会えた方々の目撃情報が多く寄せられ、私は「ブラピ、マジで今日本にいるんだな…」と、なんともいえない気持ちになりました。
いつもは正反対の昼と夜を生きる私と推しが、今は同じ時間の流れの中で生きている。同じ時間に太陽を見て、同じ時間に星を見ている。たったそれだけのことが、胸が打ち震える程に嬉しくて、幸せに思える。
けどそれはそれとして偶然ブラピに会えてる人間許せね~~~~~~~!!!!!!!(以下ガチ恋同担拒否による感情の爆発)
憎悪の塊。これをこのまま放置すると祟り神になると言われている。
偶然会って「えwウケるブラピじゃね?w」って写真撮ってツイートしてる人らより絶対絶対絶対絶対私の方がブラピのこと大好きだし、ブラピのこと知ってるのに、なぁんでさしてブラピに興味ない人らが偶然会えるってんだよ~~~!!!許せねぇ~~~~~!!!!あ˝~~~~~~~!!!!!!!(偶然会えた方々、本当におめでとうございます)
明日にはもうブラピに会える、という状況の京都のホテルのベッドの上で、ガチ恋同担拒否の感情に魂を貪られるオタクである。
だけど、むしゃくしゃして酒でも飲んでやるか!と思っても「でも…明日ブラピに会うのに、お酒飲んでむくんだ顔でなんか、会えないよ…」と止まる理性はある。
いや、これは理性ではないね。
恋、だね。
ブラピに会うために、美容院で髪の毛を切った。
ブラピに会うために、新しい服を買った。
ブラピに会うために、YouTubeを見ながらヘアアレンジの練習をした。
ブラピに会うために、ホテルでもむくみ取りマッサージをして、少しでも顔面のコンディションがよくなるように頑張った。
たった数秒しか会わなくても、ブラピの記憶の中にまったく残らなくても、でもその瞬間のブラピの目に映る私は、誰よりも綺麗でいたい。
よく、二次元のキャラクターや、三次元のアイドルとか俳優を推すことに対して「でもそれって現実じゃないじゃん?」と言葉を投げかける人がいる。
でも、だけど、今こうしてブラピのことを思って、彼の為に最高の自分でいたいって思うこの気持ちが“恋”じゃない、と言われてしまうのなら、きっとこの世の何もかもが嘘だ。
そんな大袈裟なことを思ってしまうぐらいに、私の心はブラピに攫われてしまっていた。
そして迎えた当日、私は早い番号の整理券を手に入れるべく、とてつもない早起きをして、整理券配布場所のオープン時間の、二時間半前に出入り口に並んだ。(早朝に並んでよいか、前日に会場スタッフに確認済みです)
この時点では、始発組どころか徹夜組すらおらず、私が一番の状態でした。徹夜組がいないイベント、最高だなあ。
小さなインスタント椅子を組み立て、そこに座りながらあらかじめダウンロードしておいたロード・オブ・ザ・リングを見る。長丁場の時間つぶしと言えば、やっぱりロード・オブ・ザ・リングの一気見だね。面白いし、とにかく長いからね。フロドのために。
・・・・・・・・あれ?誰も来なくない?
周りを見渡しても、全然それらしき人がいない。え?これ大丈夫?私、並ぶ場所間違えてる?いやでも昨日、劇場の人に確認したし…それとも、配布される整理券って早く受付した人順じゃない?こうやって早く並んでるのって、もしかして全部無駄?嘘!?ダメっ!ゴラム!ゴラム!(己の頭を叩く)
そんな感じで、ほぼスメアゴルになりかけていた時に「すみません、整理券配布で並ばれてる方ですか?」と声を掛けられ「あ、は、はい!そうです!」と返事をし、無事人間に戻ることが出来ました。やったね。
並んでいる間、ちらほらと増えてきた人たちと仲良くなり、オタトークなどをして時間を潰すことが出来ました。私の次に来た人はアーロン・テイラー・ジョンソンくんが好きで、その次に来た人は真田広之さんが好きな人でした。良かった、ブラピ担じゃなくて。同担だったら、またゴラムになって暴れるところだった(最悪)
そうして、オープン時間になり整理券の受付がスタート!一番に来ていた私が手にした番号は・・・・
ヤッターーーーーーーー!!!Aブロック1番!!!!完全勝利!!!完!!!!
この場でリストバンドをつけてくださいという受付の方に「でもこの後お風呂入りたいんです!!!!早朝から来てて!!!イベントの前にお風呂入りたくて!!!!」と主張する私。
奥の方に行き、複数のスタッフと「あの人、これからお風呂に入りたいそうで…」と相談し合うSONYの人たち。くだらない話し合いをさせて申し訳ありません…でも、お風呂には入りたい…
結局、完全自己責任として、リストバンドはその場でつけずに私はホテルに帰ることが許されました。今日の一番大きなミッションは、とりあえず完了だ。フロド様、俺に指輪は運べねぇけど、整理券Aブロック1番を取ることは出来ます(早朝整理券並びサム・ワイズ)
ホテルに帰り、整理券のリストバンドを大事に片付け、念願のシャワーを浴びる。劇場スタッフのご厚意で、オープンの一時間前には施設内で待機することが出来たため、そこまで汗だくではないものの、久しぶりの長時間待機で疲れた身体に、熱いシャワーが染みる。
でも、まだこれで終わりじゃない。これは始まりでしかない。多分、最初に家に敵が襲撃してくるのを迎え撃つ準備をする前にシャワーを浴びていた時のジョン・ウィックも、こんな感じだったと思う。今の私は、ほぼジョン・ウィック。きの・ウィックです(クソダセ~)
シャワーを浴び、ホテルのパジャマに着替え、ベッドに潜り込む。一つの大きなミッションを終えた今、することは一つ。
まずは二度寝!!!!!
と、いうことで、レポの前半はここまでとなります。後半では、待ちに待ったイベントの話をしていくぜ!それも、ぜってー見てくれよな!次回「きのさん、本物のブラピに会って死す」!デュエル、スタンバイ!!
つづく
コメント
何から何まで共感出来ました、とくに憎悪の塊になる所。
私も推しが生きてるうちに会おうと思いました!